• 高崎市

この記事の最終更新日は 2021年10月3日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください

高崎駅向かう途中、
長野堰用水のところに来まして、

そういえば、ここを左に曲がったことなかったなぁ
と思い、探検がてら行ってみることに。

 

長野堰は、高崎市中部に
農業用水を供給する用水路。

 

幹線水路沿いの道を進んでいくと

 

円筒分水堰があるところに

 

「世界かんがい施設遺産」
に登録された長野堰用水。

 

円筒分水堰

 

ここに来るのは2度目。

 

以前来たときは、もう少し
地味な印象だったような気がするのですが
今ではキレイな解説が設置されてます。

 

長野堰の歴史

高崎の街は、一級河川烏川と井野川に挟まれていながら、
台地状の地形のために「水」には恵まれていませんでした。

この、不毛に近い高崎台地を「水」で潤し、農業生産や
市民生活に基礎を築いてくれたのが、一級河川烏川を水源
とする長野堰用水です。

開削の歴史は古く、今から一千年以上前と伝えられ、戦国時代の
箕輪城主 長野業政(ながの なりまさ)公が現在の形をつくったと
言われています。

このことは、長野堰用水沿いで
数多く発掘された平安時代の
水田遺構からも裏付けられています。

(長野堰を語りつぐ会)

 

「長野業政」と書いてありましたが
「長野業正」じゃないのかな?

 

こちらには円筒分水堰のしくみ

 

概要

 長野堰は、高崎市本郷町地内の利根川水系烏川より
取水する頭首工を起点とし、受益面積約400ha、取水量最大6.797㎥/s。

 幹線水路は、円筒分水堰まで約9km、かんがい用水として利用される他、
高崎城址のお堀の水、環境美化用水、防火用水等に寄与しています。

 この円筒分水堰は、1962年(昭和37年)に
県営幹線水路改修事業の一環として設置された分水施設で、

自然落差を利用して、地獄堰、鳴上堰、矢中堰、
倉賀野堰に4堰に正確に受益分配されるよう設計された、
全国でも珍しい分水施設です。

かつて水利の乏しい本地域では、
干ばつのたびに激しい水争いが起きましたが、
円筒分水堰が設置されてからは、争いは落ち着きました。

地獄堰の名は、激しい水争いの名残でしょうか。

 2016年(平成28年)国際かんがい排水委員会(ICID)において、
長野堰用水が建設から100年以上が経過し、

かんがい農業の発展に貢献したもの、
卓越した技術により建設されたものなど、

歴史的・社会的価値のある
かんがい施設として、世界かんがい施設遺産
の登録となりました。

 

なるほどねぇ。