この記事の最終更新日は 2021年12月12日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください

滝川沿いの道を離れ
住宅街を通ってやってきたのは雷電神社。

この神社は利根川サイクリングロード沿いにあって
裏からですが、サイクリングロードからも入れます。

 

室井町時代の末期、天正元年(1573)に
町内にある福徳寺の開基如意坊「覚傳(かくでん)」
により建立されたと伝えられています。

 

詳細は、境内の石碑案内板に
書かれています。

 

普段は人気のない神社

でも、毎年4月8日は
例大祭が行われ、賑わいます。

 

こちらの神楽殿では
奉納の舞が披露されます。

 

境内の桜が咲くころなので
とてもいい雰囲気です。

 

そして拝殿には、何故かわらじが。

 

隣の解説版には、

お香(クツ)の言い伝え

雷電神社の祭神は「雷神」であり、
その雷神が白馬に乗って天空を駆け廻る時、
怪我をしないように足に履いているのが
この藁で造った「お香」であると言い伝えられてきた。

 

上新田の氏子はこの言い伝えを信じて、何百年もの間
そのお香を造り続けてきたのである。

昭和二十年戦争が終わると、神社は社会的に冷遇され、
以降お香造りも衰退し、一時は消滅寸前の危機に陥ったこともあった。

 

しかし、平成元年(一九八九年)町の長寿会の中から
「このお香を造り又奉納する風習は、全国的みても珍しいことであり、
お香も継承すべき文化財でもある。

 

これを後世に残していくことは極めて意義深いものがある」
とお香造りの講習会を始めたのである。

幸い昔造ったことのある経験者が数人いたので
これを復活することが出来た。

又このお香を受け奉納すると、雷鳴の恐ろしさを忘れ
落雷の災害から免れると言う伝説があり、
昔は参詣する人で賑わったようだ。

 

奉納の方法は、先ず神社からお香一足を借りてきて
家のカマドの周辺にお供えし、翌年はそのお香に
もう一足の新しいお香を買い求めて二足一緒に奉納し、
帰りには又神前に懸けてある古いお香を一足借りて
帰るというものである。

 

これを毎年繰返すことによって、家運隆昌のご利益を
授かることができると伝えられてきた。

 

御信心の方はどうぞ神前に奉納してください。

 

平成六年四月吉日

 

雷電神社総代会
上新田町長寿会

と書いてありました。

 

それで、ここに
わらじが懸けてあるようです。

 

 

そんな、雷電神社でした。